投資信託

目次

役割 対象
受益者 投資家、つまり投資信託を買う人
委託者 投資信託委託会社
受託者 信託銀行等

投資家(受益者)は、銀行や証券会社の窓口(いわゆる仲介)を介して、投資信託委託会社(委託者)にお金を渡します。
すると、投資信託委託会社のファンドマネージャーというプロがいろんなうんちくを駆使して運用の指図を信託銀行等(受託者)に対して行い、その時に必要なお金を信託銀行に渡すわけです。
指図とお金をもらった信託銀行は、指図通りに株とか債券とかを買って、上がった収益を委託会社に戻します。
委託会社は受け取った利益分から販売手数料や信託報酬を差し引いた部分を、投資家に分配金として支払います。

信託報酬は、委託者の運用報酬と受託者の管理報酬以外にも、販売金融機関に対する代行手数料分も含まれています(例:1.6275%、-(委託) 0.945% (販売) 0.5775% (受託) 0.105%)。

内容
公社債型 公社債を組み込んだファンド
株式型 株式を組み込んだファンド
不動産(J-REIT) 不動産を対象としたファンド

公社債型には、長期・短期公社債投資信託、中期国債ファンド、MMF、MRFなどがあります。
MMFとMRFの違いは、途中換金の手数料が30日以内はかかってしまう(MMF)ことと、長期公社債の投資が多いので利回りがやや大きい(MMF)点。
中期国債ファンドとMMFの違いは、償還期間(中期国債:1~5年、MMF:1年以内)と債券の種類(中期国債:国債のみ、MMF:全ての公社債)。
中期国債、MMF、MRFいずれも一口1円単位で、いつでも追加購入できます。
MRFは株をやっていれば口座が自動的にMRFになって利息が付いていっているので出し入れとか単位とか感覚でわかると思います。MMFやMRFは豪ドルとか海外ののほうが利率がいいのでいいのかもしれません。

株式型や不動産投資信託(別名J-REIT)は、マザーファンドを通じて投資されることが多く、販売単位も1円単位ではなく、1万円以上1000円単位積立がほとんどです。
マザーファンドとは、我々が購入するファンド自体が株式などに投資するわけではなく、購入したファンドも含めて、色々なファンドが親ファンドであるマザーファンドに投資金を預けることで、親ファンドが実際の投資をするという仕組みです。

また、株式型で忘れてはならないのが、ETF(株価指数連動型上場投資信託)で、日経平均やTOPIXに連動するように作られた投資信託として、普通なら基準価額(信託財産の純資産総額を口で割ったもの、株で言う1株あたりの金額)がどうたらで、1日1回特定の時間でなければ購入できないところを株と同じ時間帯にリアルタイムに売買ができるのが特徴です。
ETFは投資信託というより、むしろ株式のほうに近いのかもしれません。

株式型で忘れてならないものとしてもう1つ、ブル・ベア。出た当初は、牛と熊が対決しているようなPOPが証券会社のトップページとかにのっていたんですが、ブル・ベアは日経平均と連動して上がったり下がったりするファンドのことで、ブルは日経平均が上がると上がる、ベアは日経平均が下がると上がる。実に簡単です。日経平均だけチェックすればいいのですから。。。

目論見書 ファンドの運用方法、手数料等が記載されいてる
運用報告書 運用成績が記載
運用スタイル 内容
パッシブ運用 ベンチマークに近い運用成果
アクティブ運用 ベンチマーク以上の運用を目指す
トップダウン マクロ経済指標の分析から、個別銘柄の選別
ボトムアップ 個別銘柄の情報からポートフォリオ構築
グロース型 将来性・成長性に重きを置く
バリュー型 株価が割安なものを選択

目論見書は、金融商品取引法で義務付けられている、ファンドの運用方針等について記載されたもので、これを閲覧した後でなければ個々のファンドを買うことはできません。
目論見書も運用報告書(年一回発行)も各ファンドの紹介画面で閲覧することができます。

投資信託の運用スタイルとしていくつかありますが、よくでてくる用語なので覚えておきましょう。 使用例としては、

>「ワールド・リート・オープン・マザーファンド」受益証券を主要投資対象とする。マザーファンドを通じて、世界各国の金融商品取引所に上場不動産投資信託に分散投資を行う。ポートフォリオの構築は、トップダウンで国や地域、セクター配分等を決定し、ボトムアップで個別銘柄を選定するという、2つのアプローチの融合によって行う。原則として、為替ヘッジを行わない。毎月分配を行う。安定した収益の確保と信託財産の着実な成長をめざして運用を行う。(楽天証券紹介サイトより)

などと、ファンドの紹介文の中で使われています。

投資信託の換金方法は、買取請求と解約請求の2つの方法があり、買取請求は販売会社にそのまま買い取ってもらうため信託財産が減らない(1口当たりの金額も)のですが、どうやってやるんですかね。
通常は保有しているファンドを売るというときは解約請求ですね。ていうかそれ以外にボタンがないんですが・・・。
解約請求の場合は、信託財産は減少し、その収益部分に対して20%の源泉分離課税が課せられます。

解約時には、MMFと同様に途中換金時に手数料がかかる場合があります。(ファンドはほとんど無期限なので要は解約したときは問答無用に)
この手数料のことを信託財産留保額と呼び、信託財産留保額とは、急にファンドを解約したとき、信託会社が負担する現金を用意するための株や債券等の売却手数料等を解約した人に払ってもらって、そのファンドの資産、もとより他の契約者さんたちの資産分が減らないようにするための措置です。

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